佐高信氏の講演会に行ってきた。8割方予想していたが、話の内容としては小泉・竹中は悪い奴、城山三郎は良い人という勧善懲悪時代劇流与太話の域を出ていなかった。肩書きに経済評論家とあるが、経済理論の話などまったくしていなかった。それでいいのであろうか?まあ肩書きはどうであれ、本職は実質ジャーナリストなのでそれでいいのであろう。それはそれとして、話す内容に徹底したWHYの追求がないのは日本の伝統的知識人の特徴ではないのか?まあ、いいや。
実は私が聞きたかったのは、誰が善人で誰が悪人かという話ではない。古い言葉に「鳥のまさに死なんとするや、その声や悲し」とある。鳥の言葉はわからないが、今死のうとしている鳥の鳴き声の悲しさは理解できる、という意味だが、同じように、我々が心から理解できるのは理路整然とした話でもなく、もちろん与太話でもなく、その人が内に蓄えた経験からにじみ出てくる魂の声である。だから、今日聞いた与太話的講演内容の半分も頭に残っていない(一応詳細なメモはとったので、それを見れば思い出す可能性もわずかにある)。
講演会ではご本人もおっしゃっていたが、講演の目的の半分は「週刊金曜日」の宣伝である。週刊金曜日は、報道内容に偏向のあるマスメディアが報道したがらない事実をちゃんと報道する、とさかんに宣伝しておられた。ちゃんと売り込みに来られるとは、素晴らしいことだと思う。それにこれだけ何がウリなのかはっきりしている雑誌も昨今稀である。だから、1冊500円などとセコイことを言っていないで、記事はタダでネットに公開すればよい。収入はネット広告と、読者からの寄付で賄えば週刊金曜日の報道内容は、もっと世間に広がるであろう。

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