2008年7月9日水曜日

食育とは何か?

最近役所の広報誌には「食育」という言葉が良く出てくる。子どものうちから、正しい食生活を身につけさせようという、例によって役所主導の理解不能な運動である。はっきり言って迷惑である。このような馬鹿げたことに役所の人員と税金をつぎ込むのは無駄としか言いようがない。

私の通っていた公立小学校では給食に納豆がでた。私自身は特に納豆が嫌いというわけではなかったのだが、大阪から転校してきたある女の子は納豆がどうしても食べられなかった。困ったことに当時の担任は給食は残さずに食べさせるという教育方針であったため、納豆を食べることのできないその子は、昼休みの間ずっと席についたまま納豆をぼんやりと眺めていた。これは当時PTAでも問題になったと聞いたのだが、結局その女の子は給食の納豆が原因で市内の私立小学校へ転校してしまった。

だから、私の意見は、役所は食育みたいに馬鹿なことには金輪際手をだすな、ということである。他人の嗜好を無視してその土地の伝統食、あるいは日本の伝統食が批判の余地のない絶対善であるかのように主張する輩には心底虫酸が走る。何を食べるか何を食べないかは、その家その家で異なるものであり、また赤の他人が口をはさむ問題でもない。わざわざ役所が介入してきて、いったい「食育」と称して何を教育するつもりなのか?役所が低レベルの市民活動家が言うようなこと主張しているのを心から危惧する。

地獄への道は善意で舗装されている。大阪から来た女の子にとって担任の善意に基づく教育は、地獄への道であったと思う。

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